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ゲノム社会における働かない遺伝子の役割-なぜ転写されない遺伝子が多数存在するのか?-
 

→用語解説

リボソームRNA遺伝子(rDNAリピート)
リボソームRNAをコードする遺伝子。リボソームRNAは細胞の全RNAの約70%を占める最多のRNA分子です。そのため遺伝子rDNAも1コピーでは足りず、真核細胞では100コピー以上が存在し、染色体上に巨大反復遺伝子群(rDNAリピート)を形成しています。rDNAリピートでは同一配列が多数存在するためリピート間での相同組換えによるコピーの欠落が頻繁に起こりますが、独自の遺伝子増幅作用によりコピー数を回復させています。そのためrDNAは常に減ったり増えたりを繰り返すゲノム中でもっとも不安定な領域の1つです。

リボソーム
mRNA翻訳しタンパク質を合成する細胞内小器官。リボソームタンパク質とリボソームRNAからなるタンパク質複合体。リボソームタンパク質は細胞内の全タンパク質の約80%を、リボソームRNAは全RNAの約70%を占める非常にたくさん存在する分子。

相同組換え
DNAは同じ(相同)配列間で組換えを起こす性質がある。これはDNAにできた傷を相同の姉妹染色分体の配列を利用して修復する機構である。リボソームRNA遺伝子のように同じ配列が並んでいると姉妹染色分体ではなく、横に並んでいる別のコピーを利用して組換えを起こしてしまうため、間に挟まれたコピーが脱落してしまう。

コンデンシン
本来細胞分裂期に染色体を凝縮するタンパク質複合体として単離されたが、コヒーシンとともに複製後の姉妹染色分体の接着に関わっていることが近年明らかになっている。

姉妹染色分体間の接着
複製後の姉妹染色分体は細胞分裂期終期まで接着している。この接着はDNAの傷を姉妹染色分体間での組換えにより修復する際に必須な役割を担う。

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