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ゲノム社会における働かない遺伝子の役割-なぜ転写されない遺伝子が多数存在するのか?-
 

遺伝子は通常1細胞(ハプロイド)あたり1コピーのみ存在するが、例外的に多コピーが存在し転写産物の量を増大させている遺伝子がある。リボソームRNA遺伝子(注1)はその代表格で、数百〜数千コピーが巨大な反復遺伝子群を染色体上に形成している。しかし不思議なことに、ヒトや酵母の細胞では半分のコピーが非常に激しく転写され残りの半分は全く転写されておらず、なぜこのような「働かないコピー」が多数存在するのか長年の謎であった。今回国立遺伝学研究所細胞遺伝研究部門、井手聖研究員、小林武彦教授らのグループがこの「働かないコピー」の役割について、それらはDNAにできた傷を修復するための因子の足場となり、リボソームRNA遺伝子及びゲノム全体の安定性の維持に重要な役割を担っていることを解明した。

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本研究成果は、米国科学誌Science (2月5日号) に掲載されました。

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→ 掲載論文
 

論文名:「Abundance of ribosomal RNA gene copies maintains genome integrity
(リボソームRNA遺伝子のコピー数はゲノムの安定性維持に重要である)
著者名:Ide, S., Miyazaki, T., Maki, H., and Kobayashi, T.

<問い合わせ先>
国立遺伝学研究所 細胞遺伝研究部門
教授 小林 武彦
TEL: 055-981-6881
ホームページ:http://www.nig.ac.jp/labs/CytoGen/
知的財産室(広報担当)
室長 鈴木 睦昭
連絡先 055-981-5873