New Insight into the Mitotic Chromosome Structure: Irregular Folding of Nucleosome Fibers Without 30-nm Chromatin Structure.
Kazuhiro Maeshima, Saera Hihara and Hideaki Takata
Cold Spring Harbor Symposia on Quantitative Biology , Mar 29, 2011. [Epub ahead of print]
全長2m、直径2nmのヒトゲノムDNAはヒストンの周りに巻かれてヌクレオソーム構造を作ります。染色体は、このヌクレオソームが規則的に折り畳まれることで直径30nmのクロマチン線維を形成し、その30nmクロマチン線維がさらに折り畳まれることで構築されると長年考えられてきました。しかしながら、最近の私たちの研究では、分裂期染色体や大部分の細胞の核内には30nmクロマチン線維は存在しておらず、ヌクレオソームは不規則に折り畳まれていると示唆されています(図AB)。私たちは、この知見をアメリカでおこなわれた第75回Cold Spring Harbor Symposia on Quantitative Biology (Nuclear Organization & Function) で発表しました。このシンポジウム紀要では、不規則に折り畳まれたヌクレオソームが、大きな規則的構造に比べ、物理的な束縛が弱く、クロマチンに"動き"を与え、この"動き"が分裂期における染色体の凝縮や分配に重要である可能性を論じています。また、間期核にも不規則に折り畳まれたクロマチンドメインが存在しており(図A)、細胞分裂期にはこのクロマチンの塊が束ねられて、染色体が形成されるのではないか、と考えています(図B)。
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クロマチン構造と凝縮モデル。間期核において、ヌクレオソームが不規則に折り畳まれたクロマチンドメインがすでに形成されている(A)。分裂期に入ると、これらのクロマチンドメインが集合し、コンデンシンなどの蛋白質によってつなぎとめられることで染色体構造が構築される(B)。
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Entrez PubMed PMID: 21447821
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