Spindle microtubules generate tension-dependent changes in the distribution of inner kinetochore proteins.
Aussie Suzuki, Tetsuya Hori, Tatsuya Nishino, Jiro Usukura, Atsushi Miyagi, Kosuke Morikawa, and Tatsuo Fukagawa
J. Cell Biol. , Vol.193, 125-140 (2011) www.jcb.org/cgi/doi/10.1083/jcb.201012050
細胞分裂の際には、紡錘体を形成する微小管が染色体の特殊領域を捉え、両極へ引っ張り、最終的に娘細胞へ倍加した染色体を分配する。微小管の捉える染色体の特殊領域は、動原体と呼ばれ、細胞分裂において必須の構造体である。近年、動原体を形成するタンパク質が同定され、その構造が少しずつ明らかになってきたが、細胞分裂の際、動原体構造に変化があるかどうかについては不明であった。本論文では、免疫電子顕微鏡法によって、細胞分裂の際の動原体構造のダイナミックな構造変換を観察した。微小管が、動原体を捉える前は、内側の動原体(インナーキネトコア)構造は長方形型であったのに対して、微小管が動原体を捉え張力が発生しているときは、動原体が伸び、卵形に構造が変換した。その一方、外側の動原体(アウターキネトコア)構造の伸びは観察されなかった。さらに、CENP-Tというインナーキネコアに存在するタンパク質が、アウターキネトコアとリンクしてこの構造変換に関わっていることも明らかにした。本論文は、染色体分配の際の動動体構造の変化を電子顕微鏡レベルで解析した初めての知見である。本研究の電子顕微鏡観察は、分子遺伝研究部門特任研究員の鈴木應志によって行われた。J. Cell Biol誌4月4日号のIn this issueにおいても本論文の内容が紹介されている。
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CENP-T抗体で染色体したインナーキネトコア像。微小管存在下で、長方形型の構造が卵型に構造が変わっている。論文では、この構造変換が、微小管からの張力によるものであることを示した。
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