脊椎動物脊索の液胞細胞と非液胞細胞の分化を制御するNotchシグナル
Development 誌 137, 2527-2537, 2010.
川上研究室(初期発生研究部門)
Mib-Jag1-Notch signalling regulates patterning and structural roles of the notochord by controlling cell-fate decisions
Mai Yamamoto, Ryoko Morita, Takamasa Mizoguchi, Hiromi Matsuo, Miho Isoda, Tohru Ishitani, Ajay B. Chitnis, Kunihiro Matsumoto, J. Gage Crump, Katsuto Hozumi, Shigenobu Yonemura, Koichi Kawakami and Motoyuki Itoh.
Development, 137, 2527-2537. (2010) doi:10.1242/dev.051011


 脊椎動物の正中線の発生において、脊索は周囲の細胞のパターニングと構造体というふたつの重要な役割をもっています。しかしながら、この脊索の役割がどのように制御されているかはわかっていませんでした。私たちは、Mind bombユビキチンリガーゼがNotchのリガンドであるJaggedをユビキチン化し、それがNotchシグナルの活性化に重要であることを見出しました。さらにこのMib-Jagged-Notchシグナリングが脊索における非液胞細胞の分化に正に働いていることを明らかにしました。脊索においてこれら非液胞細胞は、周辺細胞のパターニングや筋細胞の分化に重要です。一方液胞細胞は構造体としての脊索を形作ります。本研究により、脊索の適切な機能分化にMib-Jagged-Notchシグナリングが重要であることが明らかになりました。
(名古屋大学伊藤研との共同研究の成果です)


説明図
ゼブラフィッシュ脊索における非液胞細胞(赤、矢頭)と液胞細胞(緑、矢印)。


川上研究室ホームページ

←戻る