| GlyXYとGalectinドメインを持つネマトサイト蛋白質" Nematogalectin"は、ヒドラにおけるネマトサイト特異的な選択的スプライシングを実証する |
| PNAS, Online early Edition 10月号 |
| 五條堀研究室(遺伝情報分析研究室) |
Nematogalectin, a nematocyst protein with GlyXY and Galectin domains, demonstrates nematocyte-specific alternative splicing in Hydra .
Jung Shan Hwang, Yasuharu Takaku, Tsuyoshi Momose, Patrizia Adamczyk, Suat Özbek, Kazuho Ikeo, Konstantin Khalturin, Georg Hemmrich, Thomas C.G. Bosch, Thomas W. Holstein, Charles N. David and Takashi Gojobori
PNAS, Online early Edition, 11 October , 2010.
doi:10.1073/pnas.1003256107
種特異的遺伝子や系統特異的遺伝子群は、後生動物において形態的多様性を担うことが知られているが、同時にその環境に適するためのユニークな機能を示す。膨大な数の種特異的遺伝子群が腔腸動物で見つかっているが、そのいくつかは腔腸動物のみに見られる刺細胞"ネマトサイト"に特異的なものである。本研究では、相互排他的に発現しふたつの異なるスプライス産物をもたらす種特異的遺伝子を同定した。これらnematogalectin AとB は、糖に連結するgalectinドメイン様構造を示す。ネマトサイト分化過程においてこのふたつのnematogalectinは、異なるネマトサイトで一過的且つ細胞特異的な手法で発現する。興味深いことに、腔腸動物の祖先はシングルコピーのnematogalectin B しか持たないが、 nematogalectin Aはmedusozoanにおける遺伝子重複の結果生じることが明らかになった。この働きはmedusozoan全般におけるネマトサイトの多様性を担っているのかもしれない。本研究は、進化上の選択的スプライシングの役割および腔腸動物におけるネマトサイトの多様性に、新たな見識をもたらすと考える。
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Nematogalectin A (赤) and nematogalectin B (緑)は、ネマトサイト形成において異なる部位のチューブ構造を担う。異なったサイズのカプセル(青)中に様々なネマトサイトが見られる。
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