<研究成果のポイント>
- 細胞のほぼ中心に核と中心体が位置することは、19世紀から知られていたが、その配置のしくみについては謎であった。
- モデル生物である線虫 C. elegans の受精卵を用いて、核・中心体が細胞の中心に移動するために特異的に必要とされるタンパク質DYRB-1(図1)を発見した
- さらに、そのDYRB-1のはたらきが、中心体から伸長して細胞の骨格を形成する繊維である微小管の上で小胞を輸送する役割も担っていることを発見した。
- 中心体に向けて輸送される細胞内小胞(図2)の量を減らすと、核・中心体が細胞の中心に移動する速度が顕著に遅くなることを発見した。
- 中心体に向けて輸送される細胞内小胞などが、核・中心体を細胞の中心に引く力を発生しているというモデル(図3)を提唱した。
- これらの発見は、細胞内の空間デザインと生命機能との関係を解明する突破口となる。
|