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Research Highlights

CENP-T-W-S-X複合体は、ヒストンに似たドメインを使って独自のクロマチン構造を形成する

 Press Release Cell
プレスリリース資料PDF 国立遺伝学研究所 分子遺伝研究部門
CENP-T-W-S-X forms a unique centromeric chromatin structure with a histone-like folds
Tatsuya Nishino, Kozo Takeuchi, Karen E. Gascoigne, Aussie Suzuki, Tetsuya Hori, Takuji Oyama, Kosuke Morikawa, Iain M. Cheeseman, and Tatsuo Fukagawa,
Cell, Feb 3rd issue   DOI: 10.1016/j.cell.2011.11.061

 生命の維持には、正確な細胞分裂が行われることが必須である。細胞が分裂する際には、ゲノム情報を担うDNAが染色体という構造をかたちづくり、正しく複製され倍加したうえで、それぞれ均等に分配される。染色体の中央部分には「セントロメア」とよばれる特殊な領域が存在し、このセントロメア領域に約100種のタンパク質が集合し、ゲノムの均等分配が行われる。近年、「高等生物のセントロメア領域は、DNA配列に依らないしくみ(エピジェネティクス)で決定される」との報告が相次いでいるなか、セントロメアとなる領域に、多くのタンパク質がどのように集合するのかについては、謎も多く残されている。分子遺伝研究部門では、西野達哉助教を中心に「セントロメアへ結合するタンパク質複合体」の結晶構造を高精度に解析し、CENP-T-W-S-Xという複合体がヒストンと似た構造をとり、DNAがそのまわりを巻いたような独自の構造をとることなどを発見した。これら成果は、セントロメアが機能するための構造について、新たな知見をもたらすものである。
  

CENP-S-XとCENP-T-Wが一緒になり、ヒストンと類似したCENP-T-W-S-X構造をとる。通常のヒストンの周りをDNAが巻くように、CENP-T-W-S-Xの周りも、DNAが巻いたような独自の構造をつくる(DNA-CENP-T-W-S-X構造)。この構造が、正常なセントロメア構造の種となって働く。


本研究成果に関するインタビュー記事はこちら 『Close-Up!インタビュー 第12回』