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Research Highlights

ヒト染色体におけるヌクレオソーム線維の不規則な収納。

 Press Release The EMBO Journal 
プレスリリース資料PDF 国立遺伝学研究所 構造遺伝研究センター 生体高分子研究室(前島研究室)
Human mitotic chromosomes consist predominantly of irregularly folded nucleosome fibres without a 30-nm chromatin structure  Yoshinori Nishino, Mikhail Eltsov, Yasumasa Joti, Kazuki Ito, Hideaki Takata, Yukio Takahashi, Saera Hihara, Achilleas S Frangakis, Naoko Imamoto, Tetsuya Ishikawa and Kazuhiro Maeshima.
The EMBO Journal, Published online: 17 February 2012  DOI: 10.1038/emboj.2012.35

 長いゲノムDNAはどのようにして分裂期染色体に収納されているのでしょうか?DNAはヒストンに巻きついてヌクレオソームとなります。このヌクレオソームが30-nmクロマチン線維に折り畳まれ、さらに規則正しい階層構造を取ることで染色体が構築されると長年考えられてきました。今回、私たちは大型放射光施設 SPring-8やクライオ電子顕微鏡を用いて、包括的かつ定量的な解析をヒト分裂期染色体に対しておこないました。この結果、ヒト染色体は、30-nmクロマチン線維よりもむしろヌクレオソーム線維の不規則な折り畳みによって構築されていることを示しました。染色体は、このような不規則な構造を取ることにより、従来考えられていた堅い規則的な構造よりも、ダイナミクスや柔軟性に富むようになると考えられます。
  

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ヌクレオソーム線維(赤い線)が染色体の中に不規則に収納されている。染色体には、コンデンシン(青色)やトポイソメラーゼIIが軸のように存在する(左)。コンデンシンは輪切りの中心付近(右)でヌクレオソーム線維をループ状に束ね、そのループは中心部分に向かって不規則に収納されていると考えられる。


本研究成果に関するインタビュー記事はこちら 『Close-Up!インタビュー 第13回』