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東京工業大学大学院生命理工学研究科、国立遺伝学研究所、東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究者からなるグループは、文部科学省新学術領域研究「ゲノム支援」のサポートにより、このたびシーラカンスの全ゲノム塩基配列の解読に成功しました。生きた個体が世界で初めて発見されてから70年余、世界の研究者から注目を集めてきたシーラカンスのゲノムの全貌がようやく明らかにされたことになります。今回、タンザニア連合共和国産シーラカンスのゲノム解析を行った結果、ゲノムサイズはおよそ27億塩基対でヒトを含めた哺乳類とほぼ同等の大きさであることがわかりました。また、遺伝子や反復配列の構成を調べたところ、シーラカンスゲノム中には魚類タイプのものと四足動物タイプのものが共存していることが明らかになり、シーラカンスはまさに魚類と四足動物をつなぐミッシングリンクであることがゲノムレベルで示されました。今後はシーラカンスと四足動物で共有している様々な遺伝子について機能解析を進め、祖先グループにおける陸上進出の鍵を探るとともに、絶滅危惧種でもあるシーラカンスの遺伝的多様性についても調べていく予定です。
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<研究成果のポイント> |
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次世代ゲノム技術を駆使し、タンザニア産シーラカンスの全ゲノムを解読しました |
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ゲノムサイズは、わが国の独自プロジェクトで決めた中では最大の27億塩基で、 ほぼヒトゲノムに匹敵する大きさでした |
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魚類では見つかっていない新しい遺伝子がシーラカンスゲノムには数多く含まれている可能性があります |
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絶滅危惧種の保全に対しても、全ゲノム情報の有効利用が期待されるものです |
【研究グループ】 東京工業大学大学院生命理工学研究科 タンザニア連合共和国水産研究所 国立遺伝学研究所 東京大学大学院新領域創成科学研究科
【研究サポート】 この研究は、新学術領域研究「ゲノム支援」(代表小原雄治)により主導されたものです。また日本学術振興会アジアアフリカ学術基盤形成事業「シーラカンスを中心とした、タンザニア水域重要魚種の保全研究」(代表:岡田典弘)の支援も合わせて受けて進められました。
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参考図1: 今回のゲノム解読に用いた個体と同腹のタンザニア産シーラカンス稚魚 (写真は、東京工業大学の提供による)
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参考図2: 大規模な遺伝子配列データから作成した進化系統樹
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